世界秩序が変わるとき 齋藤ジン・著

ひと言

面白い本を読みました。

内容が腹に落ちるというか、非常に共感する内容でありました。

世界中を覆う混沌の正体が少し見えてきたように思えます。覇権国家・アメリカは結局、常に世界ナンバー・ワンの国家であり続けなくてはならない。この本を読むとよく分ります。

ゲームチェンジを迎える中での日本の立ち位置、そして国内政局のあり方、日本の見つめる未来などが考えさせられます。

この本を読むまで、ず~と何故アメリカをトランプを選んだのか?気になっていましたが、トランプを選んだというよりチェンジを望んだということが実感します。

著書の中にトランプ評として「戦略を粛々と追求するのに必要な自己規制を欠いた人物」との表現がありますが、あの軽口、変な拘り、偏り、思い込みは自己規制の欠如が成せる技だったんですねぇ。

でも、ゲームチェンジの局面ではあの様な人も必要となるのでしょうねぇ。きっと・・・

戦後、日本はその勤勉さや誠実さ、そして優れたアレンジ力のせいでアメリカの後押しを受け大きな経済成長を成し遂げました。でも、予想外の成長ぶりに支援者が脅威を感じ、急に梯子を外す。そして、次は中国の番となりました。

アジアの状況を見据えた場合、それなりの日本の存在意義や価値は健在なので、アメリカとの急な敵対ということは無いでしょうが、「うざい」という感覚はあるのかも知れませんねぇ。

まぁ、とにかく面白い本でしたので、是非お勧めいたします。

我が国・日本は上手くこのゲームチェンジの波を乗り切るができるのか? 不安でもあり、楽しみでもあります。

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